「おすすめ」と言われている投資信託でも人によってはおすすめできないことがあります
新NISAを始めようと思って調べると、
- オルカンが最強
- S&P500だけ買えばいい
- NASDAQ100は伸びる
- FANG+は爆益
など、さまざまな情報が出てきます。
そのため、
「結局どれを買えばいいの?」
と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
実は私自身も、新NISAを始める前は同じでした。
SNSを見ると、
- 「資産3,000万円達成」
- 「FANG+で爆益」
- 「年初一括投資が最強」
という投稿ばかり目に入りました。
しかし、実際に調べていくと気付いたことがあります。
それは、
初心者が見るべきなのは『人気ランキング』ではなく『投資信託の中身』
ということです。
同じ投資信託でも、
- 手数料
- 値動き
- 投資対象
- リスク
は大きく違います。
だからこそ、
この記事では
「この商品は買ってはいけない」
という話ではなく、
初心者が避けたい特徴
について解説していきます。
初心者が投資信託を選ぶ前に必ず見るべき数値

投資信託を選ぶとき、
初心者ほど
「ランキング1位だから」
「SNSで人気だから」
という理由だけで買ってしまいがちです。
しかし、本当に見るべきなのは次の5つです。
| チェック項目 | 初心者の目安 |
|---|---|
| 信託報酬 | 0.2%以下がおすすめ |
| 純資産総額 | 100億円以上(できれば1,000億円以上) |
| リスク | 15〜20程度なら比較的標準 |
| リターン | 3年以上で判断する |
| NISA対象 | つみたて投資枠対象なら初心者向き |
この5つを見るだけでも、
失敗する可能性はかなり減らせます。
では、それぞれ見ていきましょう。
① 信託報酬(手数料)
信託報酬とは、
投資信託を保有している間に毎日少しずつ差し引かれる手数料です。
例えば、
- オルカン:約0.05775%
- S&P500:約0.08140%
といったように、
人気のインデックスファンドは非常に安い信託報酬になっています。
一方、
テーマ型ファンドやアクティブファンドでは、
年1%以上かかる商品も珍しくありません。
たった1%と思うかもしれませんが、
10年・20年と運用すると、
大きな差になります。
初心者ほど
「リターン」より先に「信託報酬」
を見るようにして下さい。
② 純資産総額
次に見るべきなのが、
純資産総額です。
これは、
その投資信託に集まっているお金の総額です。
例えば、
2026年7月時点では
| ファンド | 純資産総額 |
|---|---|
| eMAXIS Slim オルカン | 約13兆円 |
| eMAXIS Slim S&P500 | 約12兆円 |
日本でもトップクラスの規模になっています。
純資産総額が大きいファンドには、
- 多くの投資家が利用している
- 繰上償還(運用終了)のリスクが比較的低い
- 安定して運用されやすい
というメリットがあります。
もちろん、
純資産総額が小さいからダメというわけではありません。
しかし、
初心者なら
まずは100億円以上
出来れば
1,000億円以上
ある投資信託を選ぶ方が安心だと思います。
リスク・リターンとは?初心者にもわかる見方
投資信託を調べると、
- リスク17.5
- リターン22.3
などの数字を見たことがある人も多いでしょう。
しかし、
「リスクが17って危険なの?」
と思った人もいるのではないでしょうか。
実は、このリスクという数字は
「損をする確率」ではありません。
リスク=価格のブレ幅
投資の世界でいうリスクとは、
価格がどれくらい上下するか
を表しています。
例えば、
同じ100万円を投資しても
Aファンド
95万円~105万円
くらいしか動かない。
Bファンド
70万円~130万円
くらい大きく動く。
この場合、
Bファンドの方がリスクは高くなります。
つまり、
リスクが高いということは
利益が大きくなる可能性もありますが、大きく下落する可能性もある
という意味です。
リターンとは?
リターンは
過去どれくらい増えたのか
を表しています。
例えば
年間20%なら、
100万円が
約120万円になったというイメージです。
ただし、これは
過去の実績なので、
将来も同じだけ増える保証はありません。
そのため、初心者は
リターンだけを見るのではなく、
リスクとのバランスを見ることが大切です。
オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+を比較
| 商品 | リスク | リターン | 初心者おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| オルカン | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| S&P500 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| NASDAQ100 | ★★★★★ | ★★★★★ | ⭐⭐⭐☆ |
| FANG+ | ★★★★★ | ★★★★★ | ⭐⭐☆☆☆ |
※リスク・リターンは過去実績をもとにした一般的な傾向です。将来の運用成果を保証するものではありません。
私自身は
S&P500を積み立てています。
理由は、
オルカンより値動きは少し大きいですが、
長期で見れば十分に資産形成が期待できると考えているからです。
FANG+やNASDAQ100は、
短期間で大きく増える可能性もありますが、
暴落時には精神的な負担も大きくなります。
初心者が最初から大きな金額を投資するのは、
あまりおすすめできません。
初心者におすすめしない投資信託5選【特徴】
ここで言う
「おすすめしない」とは、
商品名ではなく初心者が避けたい特徴です。
① レバレッジ型投資信託
初心者に最もおすすめしないのが、
レバレッジ型です。
レバレッジとは、
指数の2倍や3倍の値動きを目指す商品です。
例えば、
S&P500が5%上昇すると、
10%上昇することがあります。
しかし、逆に5%下落すると、
10%下落する可能性もあります。
さらに、
長期間保有すると、
値動きの影響で
指数より成績が悪くなることもあります。
短期売買向けの商品なので、
資産形成目的なら避けた方が無難です。
② 毎月分配型投資信託
毎月お金がもらえる。
そう聞くと魅力的に感じます。
しかし、
毎月分配型は、
利益だけではなく
元本を取り崩して分配している場合もあります。
そのため、
資産形成を目的とする新NISAでは、
初心者にあまり向いていません。
長期投資なら、
利益を再投資するタイプの方が、
複利効果を期待できます。
③ 信託報酬が高い投資信託
初心者が見落としがちなのが、
信託報酬です。
例えば、
年間0.05%と1.5%では、
長期になるほど差が大きくなります。
投資信託は
何十年も保有する人が多いので、
たった1%
でも将来の資産には大きな影響があります。
私は、初心者なら
0.2%以下を目安に選ぶことをおすすめします。

信託報酬は毎日少しずつ差し引かれるため、短期間では数百円の差でも、20年・30年と長く積み立てるほど大きな差になります。初心者ほど、リターンだけでなく信託報酬にも注目して投資信託を選びましょう。
④ テーマ型投資信託
テーマ型投資信託とは、
- AI
- 半導体
- EV(電気自動車)
- ロボット
- 宇宙
- DX
など、特定のテーマに絞って投資するファンドです。
ニュースなどで話題になっている分野へ投資できるため、短期間で大きく値上がりする可能性があります。
一方で、人気がなくなると大きく値下がりすることも珍しくありません。
例えば、
AIブームで急上昇したあとに大きく下落することもあります。
初心者は、
「今話題だから」
という理由だけで購入するのではなく、
資産の一部だけにすることをおすすめします。
私は長期の資産形成なら、まずは世界や米国全体へ分散投資できるインデックスファンドの方が安心だと考えています。
⑤ 値動きが大きすぎる集中投資型(FANG+など)
FANG+は、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Meta
など、世界を代表する大型ハイテク企業へ集中投資する指数です。
近年は非常に高いリターンを出してきました。
その分、
値動きも非常に大きいという特徴があります。
例えば、
1年間で30〜50%以上値上がりすることもありますが、
逆に大きく下落する年もあります。
初心者の場合、
大きく下がったときに
「怖い」
と感じて売却してしまう可能性があります。
実際投資をやめてしまう人の多くは、
商品選びではなく、
値動きに耐えられなかったことが原因です。
私自身も、
FANG+は魅力的だと思います。
しかし、
初心者へ最初からおすすめする商品ではありません。
まずは、
オルカンやS&P500で投資に慣れてから検討するくらいがちょうど良いと思っています。
信託報酬を比較してみよう
毎月1万円を3年間積み立てた場合の概算です。
| 投資信託 | 信託報酬(年率) | 3年間で支払う信託報酬(概算) |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 約0.05775% | 約300円 |
| eMAXIS Slim S&P500 | 約0.08140% | 約450円 |
| NASDAQ100インデックス | 約0.20%前後 | 約1,100円 |
| FANG+インデックス | 約0.775%前後 | 約4,300円 |
| 高コストアクティブファンド(例) | 約1.5% | 約8,000円 |
※概算値です。実際の信託報酬は基準価額や保有額によって変動します。
この表を見ると分かるように、
オルカンとS&P500の手数料差は、
3年間でもわずか100〜200円程度です。
一方、
信託報酬が高い投資信託では、
数千円以上の差になることもあります。
初心者が投資信託を選ぶときは、
「どちらが少しリターンが高いか」
よりも、
長く持ち続けられる商品か
を重視した方が良いでしょう。
初心者向け人気投資信託を比較

私自身は、
S&P500を積み立てています。
理由は、
アメリカ経済の成長を長期で期待しているからです。
もちろん、
「アメリカだけでは不安」
という人は、
オルカンを選ぶのも十分ありだと思います。
大切なのは、
SNSで話題の商品を追いかけることではなく、
自分が20年、30年と持ち続けられる商品を選ぶことです。
初心者が投資信託で失敗しないための5つのポイント
ここまで初心者が避けたい投資信託について紹介してきました。
最後に、私自身が投資を始めて感じた「失敗しないためのポイント」を5つ紹介します。
① 最初から大きな金額を投資しない
投資を始めると、
「早く資産を増やしたい」
という気持ちになります。
しかし、その気持ちから無理をすると、値下がりしたときに耐えられなくなる可能性があります。
私も最初から何十万円も投資していたら、不安になって途中でやめていたと思います。
だからこそ、まずは
- 月5,000円
- 月1万円
など、自分が「下がっても気にならない金額」から始めることをおすすめします。
② SNSの情報だけで商品を選ばない
SNSでは、
- 「FANG+だけで資産○倍」
- 「NASDAQ100最強」
- 「年初一括投資が正解」
などの投稿をよく見かけます。
もちろん参考になる情報もあります。
しかし、その人と自分では、
- 年齢
- 年収
- 家族構成
- 投資経験
- リスク許容度
すべて違います。
だからこそ、
「人気だから買う」
ではなく、
自分が納得して続けられる商品
を選ぶことが一番大切だと思います。
③ 信託報酬は必ず確認する
投資信託は、
一度買えば終わりではありません。
保有している間は、
毎日少しずつ信託報酬が差し引かれます。
0.05%と1.5%。
数字だけ見ると小さな差に見えます。
しかし、
20年、30年積み立てると、
何万円、何十万円という差になる可能性もあります。
初心者ほど、
リターンより先に
信託報酬を見る習慣
を付けることをおすすめします。
④ 値動きに慣れるまではインデックスファンドがおすすめ
私が積み立てているのは、
S&P500です。
もちろん、
オルカンも非常に良い投資信託だと思っています。
一方、
FANG+やNASDAQ100は、
値動きが大きく、
初心者には精神的な負担も大きくなります。
実際、
投資をやめてしまう人の多くは、
商品が悪かったのではなく、
値下がりに耐えられなかったことが原因です。
だから私は、
まずは
- オルカン
- S&P500
などの低コストなインデックスファンドで投資に慣れることをおすすめしています。
⑤ 長く続けられる商品を選ぶ
投資で一番大切なのは、
「一番儲かる商品」
を探すことではありません。
20年後、
30年後も持ち続けられる商品を選ぶことです。
途中で怖くなって売ってしまえば、
複利の効果も十分に活かせません。
私自身も、
家計に余裕がある月だけ積立額を増やしています。
逆に、
出費が多い月は無理をしません。
資産形成は、
短距離走ではなく長距離走です。
だからこそ、
無理なく続けることを一番大切にしています。
私がS&P500を選んだ理由
私が積み立てている投資信託は、
**eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)**です。
理由は、
アメリカ経済は今後も世界経済を引っ張る存在だと考えているからです。
もちろん将来のことは誰にも分かりません。
そのため、
世界中へ分散投資できるオルカンを選ぶのも十分ありだと思います。
私自身も、最後までオルカンと迷いました。
しかし、
最終的には自分が納得できるS&P500を選びました。
投資で一番大切なのは、
「人に勧められた商品」ではなく、「自分が納得して続けられる商品」を選ぶこと
だと思っています。
まとめ
新NISAで投資信託を選ぶときは、
商品名だけを見るのではなく、
- 信託報酬
- 純資産総額
- リスク
- リターン
- NISA対象商品か
を確認することが大切です。
初心者におすすめしないのは、
商品名ではなく、
- レバレッジ型
- 毎月分配型
- 信託報酬が高い商品
- テーマ型
- 値動きが極端に大きい集中投資型
などの特徴を持つ投資信託です。
私自身はS&P500を積み立てていますが、
オルカンも初心者におすすめできる投資信託だと思っています。
一番大切なのは、
自分が20年、30年と安心して持ち続けられる商品を選ぶこと。
SNSで話題の商品を追いかけるのではなく、
自分の投資目的に合った投資信託を選びましょう。
FAQ
Q. 初心者はオルカンとS&P500どちらがおすすめですか?
どちらも低コストで人気のインデックスファンドです。世界全体へ分散したいならオルカン、アメリカの成長を期待するならS&P500という選び方がおすすめです。
Q. 信託報酬は何%以下なら安心ですか?
初心者なら年0.2%以下を一つの目安にすると良いでしょう。長期運用では、わずかな差でも将来の資産に影響します。
Q. FANG+は初心者でも買えますか?
購入できますが、値動きが非常に大きいため、投資に慣れてから検討する方が安心です。
Q. 純資産総額はどれくらいあれば安心ですか?
目安として100億円以上、できれば1,000億円以上あるファンドは運用規模が大きく、初心者にも選ばれやすい傾向があります。
Q. オルカンとS&P500を両方買うのはありですか?
両方保有する方法もありますが、S&P500はオルカンにも多く含まれているため、投資先が重複します。迷う場合は、どちらか1本から始めても十分です。



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