「親の介護」「自分の老後」「終わらない物価高」。
40代になり、将来のお金について不安を感じることが増えました。
20代の頃は、老後や介護について深く考える機会はほとんどありませんでした。
しかし、年齢を重ねるにつれて、
- 親が高齢になる
- 自分の定年が少しずつ近づく
- 食品や光熱費が上がる
- 年金だけで暮らせるのか不安になる
など、将来の問題が現実味を帯びてきます。
私が資産形成の必要性を強く感じるようになった理由の一つが、祖母の介護を経験したことです。
もちろん、お金だけですべての問題を解決できるわけではありません。
それでも、金銭的な余裕があれば、介護サービスや施設、移動手段、仕事を休む時間など、選べるものが増えると感じました。
「あのとき、もっと余裕があれば違う選択肢もあったのではないか」
今でも、そう考えることがあります。
気づけば私自身も40代です。
今度は親の介護だけでなく、自分自身の老後にも備えなければなりません。
そこで始めたのが、新NISAを利用した積立投資でした。
この記事では、私が40代で新NISAを始めた理由と、30代・40代のNISA利用状況を紹介します。
さらに、これからNISAを始める人に向けて、初心者が比較したい証券会社5社の特徴も分かりやすく解説します。
※証券会社のサービスやポイント還元条件は変更される場合があります。本記事の情報は2026年7月時点です。口座開設前に各社公式サイトで最新条件をご確認ください。
- 私が40代で投資を始めた理由
- 30代・40代のNISA利用率はどれくらい?
- 40代では老後資金を目的にNISAを始める人が多い
- なぜ30代・40代は将来に不安を感じるのか
- 30代・40代から新NISAを始める価値はある
- 新NISA初心者向け|比較したい証券会社5社
- 証券会社5社の特徴比較
- ① 楽天証券|楽天経済圏を使う人に分かりやすい
- ② SBI証券|商品数と選択肢を重視する人向け
- ③ マネックス証券|dカード利用者や米国株に興味がある人向け
- ④ 松井証券|サポートと投信残高ポイントを重視する人向け
- ⑤ PayPay証券|手続きの手軽さを最優先したい人向け
- 初心者には使いこなしにくい「上級者向け証券会社・サービス」の特徴
- 上級者向け機能が多い証券会社は悪いわけではない
- 初心者向けと上級者向けの違い
- 結局、初心者はどの証券会社を選べばいい?
- 投資を始められない理由は「お金がない」だけではない
- 私が30代・40代に伝えたいこと
- まとめ
- FAQ
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私が40代で投資を始めた理由
祖母の介護で「お金は選択肢を増やす」と感じた
私は祖母の介護を経験しました。
介護には体力だけでなく、時間と精神力も必要です。
通院や見守り、介護用品の購入、家族間の役割分担など、次々と対応しなければならないことが出てきます。
そして、金銭的な余裕がないと、介護する側も精神的に追い詰められやすいと感じました。
例えば、資金に余裕があれば、
- より希望に合う介護サービスを利用する
- 仕事を一時的に減らす
- タクシーなどで移動の負担を軽くする
- 介護用品や便利な機器を購入する
- 家族が休息する時間を確保する
といった選択肢を持てます。
お金があれば家族の苦しみがすべてなくなるわけではありません。
それでも、お金は「何も選べない状態」を減らしてくれると感じました。
自分が高齢になったとき、家族へ同じ負担をかけたくない。
そのためにも、少しずつ自分の老後資金を作っておく必要があると考えるようになりました。
PayPayポイント運用が投資の入口になった
私が最初から証券口座を開設し、何十万円も投資したわけではありません。
最初の入口は、普段の買い物で貯まったPayPayポイントの運用でした。
ポイントなので、現金を使う投資よりも気軽に始められました。
値下がりしてマイナスになった時期もありましたが、その後長く運用することで増える経験もできました。
その経験から、
ポイントでも時間をかければ増える可能性があるなら、現金でも少しずつ資産形成を始めた方がよいのではないか
と考えるようになりました。
投資は、お金持ちが大金を使って行うものだと思っていました。
しかし実際には、投資信託なら100円程度から積み立てられる証券会社もあります。
最初から大きな利益を狙う必要はありません。
まずは値動きに慣れ、投資を継続する習慣を作ることも大切だと感じています。
「もっと早く始めればよかった」という後悔を増やしたくなかった
私は若い頃、投資についてほとんど知りませんでした。
投資と聞くと、
- 大損する
- 借金を背負う
- 知識がある人しか勝てない
- お金持ちがするもの
という印象を持っていました。
しかし調べてみると、現物投資と信用取引ではリスクが異なり、新NISAで低コストの投資信託を長期積立する方法もあることが分かりました。
過去を変えることはできません。
だからこそ、今後まで何もしないまま過ごし、
50代になったときに「40代で始めておけばよかった」と後悔する
ことは避けたいと思いました。
私は現在、生活に影響しない金額で新NISAの積立を続けています。
無理に満額を投資するのではなく、家計に余裕がある月だけ増額する方針です。
30代・40代のNISA利用率はどれくらい?
SNSを見ていると、ほとんどの人がNISAを始めているように感じることがあります。
しかし、SNSでは投資に関心のある人の投稿が多く表示されやすいため、実際の利用状況とは差があります。
日本証券業協会の「新NISA白書2024」によると、2024年12月末時点のNISA口座普及率は、18歳以上全体で24.0%でした。
年代別では、30代が33.8%、40代が30.1%です。口座数は30代が約449万口座、40代が約492万口座でした。
| 年代 | NISA口座普及率 |
|---|---|
| 30代 | 33.8% |
| 40代 | 30.1% |
| 18歳以上全体 | 24.0% |
※2024年12月末時点。NISA口座を持っている割合であり、現在も継続的に買い付けている人の割合とは異なります。
つまり、30代・40代は他の年代と比べると比較的NISAを利用しているものの、約3人に2人はNISA口座を保有していない計算です。
金融庁によると、NISA口座数は2025年3月末時点で約2,647万口座まで増加しました。新制度開始前の2023年12月末から約522万口座増えており、利用は急速に広がっています。
ただし、口座を開設しただけで投資をしていない人もいます。
「NISA口座を持っていること」と「継続して資産形成していること」は同じではありません。
まず口座を開設し、その後、生活に無理のない金額を実際に積み立てることが大切です。
40代では老後資金を目的にNISAを始める人が多い
日本証券業協会の調査では、NISAを始めた目的について、20代以下から30代では「資産形成自体が目的」の割合が高い一方、40代以上では「将来・老後の生活資金」が最も高くなっています。
これは、私自身の感覚とも一致します。
40代になると、老後はまだ先に見える一方、20代の頃ほど遠い未来ではありません。
40歳なら65歳まで25年、45歳でも20年あります。
長期投資の時間を確保できる一方で、何も始めずに10年過ごすと、運用できる期間は大きく短くなります。
焦って大きなリスクを取る必要はありません。
むしろ、少しでも早く始め、時間をかけて積み立てることが大切だと考えています。
なぜ30代・40代は将来に不安を感じるのか
① 老後に必要な金額が分からない
「老後2,000万円問題」という言葉が広まりましたが、全員が必ず2,000万円必要なわけではありません。
必要額は、
- 年金受給額
- 持ち家か賃貸か
- 単身か夫婦か
- 退職後の生活水準
- 医療・介護費
- 何歳まで働くか
によって変わります。
まずは、マイナポータルやねんきんネットで、自分の年金記録と見込額を確認することが大切です。
「何となく2,000万円必要」と考えるより、老後の毎月の不足額を計算した方が、準備すべき金額をイメージしやすくなります。
② 親の介護と自分の老後が重なる
40代では、子どもの教育費や住宅ローンを抱えながら、親の介護が始まる可能性もあります。
目の前の家計に余裕がないため、自分の老後資金を後回しにしやすい年代です。
しかし、自分の資産形成をすべて止めてしまうと、今度は自分の老後を家族に支えてもらうことになりかねません。
月1万円が難しければ、月5,000円でも構いません。
介護や教育費を優先しながら、少額でも自分の老後資金を積み立てることが重要だと思います。
③ 物価高で現金の価値が実質的に下がる
食品、日用品、電気代などの値上げが続くと、同じ1万円で購入できるものは少なくなります。
預金は、急な支出へ備えるために必要です。
しかし、資産のすべてを預金だけで持つと、物価上昇に十分対応できない可能性があります。
そのため私は、
- 数年以内に使うお金は預金
- 長期間使わない余裕資金は新NISA
- 急な支出に備える生活防衛資金は現金
というように、目的ごとに分けています。
投資か貯金のどちらか一方を選ぶのではなく、両方の役割を理解することが大切です。
④ 教育費や住宅ローンで投資に回す余裕がない
30代・40代は支出が増えやすい年代です。
投資は、生活費を削ってまで行うものではありません。
特に、
- リボ払いや高金利の借金がある
- 毎月赤字になっている
- 急な出費へ対応できる預金がない
- 数年以内に大きな支出を予定している
という場合は、投資より先に家計を整える必要があります。
一方で、「投資資金がない」と思っていても、家計を確認すると、使っていないサブスクや保険、通信費などを見直せることがあります。
月1万円を無理に作るのではなく、まずは月1,000円や5,000円からでも十分です。
30代・40代から新NISAを始める価値はある
40代から始めても遅いのではないかと感じる人もいるでしょう。
確かに、20代から積み立てている人と比べれば、運用期間は短くなります。
しかし、40代でも老後まで15~25年ほど確保できる人は多いです。
大切なのは、若い人と比較することではありません。
今から何もしない場合と、少額でも積み立てた場合を比較することです。
例えば、月1万円を20年間積み立てると、元本だけでも240万円です。
投資では値下がりする可能性がありますが、長期・積立・分散を意識して続ければ、運用益が加わる可能性もあります。
ただし、将来の利益は保証されません。
老後が不安だからといって、短期間で資産を何倍にも増やそうとすると、リスクが大きくなります。
老後資金づくりこそ、焦らず長い時間を使うことが重要です。
新NISA初心者向け|比較したい証券会社5社
NISA口座は同じ年に一人一金融機関しか利用できないため、最初の証券会社選びは重要です。
変更は可能ですが、手続きが必要になるため、普段使っているポイントやカード、購入したい商品、管理画面の使いやすさを比較して選びましょう。
ここでは「誰にでも絶対に一番」という順位ではなく、初心者が候補にしやすい5社を比較します。
証券会社5社の特徴比較
| 証券会社 | 主な特徴 | メリット | 注意点・デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 楽天カード・楽天ポイントとの連携 | 100円から投信積立、ポイント利用、カード積立に対応 | 楽天サービスを使わない人は恩恵が小さくなる | 楽天カード・楽天市場利用者 |
| SBI証券 | 商品数とポイントサービスが充実 | 投信積立100円から、Vポイントを投資に利用可能 | サービスが多く、初心者は画面や設定を複雑に感じる場合がある | 商品の選択肢を重視する人 |
| マネックス証券 | dカード・dポイントとの連携、外国株 | NISAの日本株・米国株・中国株・投信の売買手数料無料 | dカードの還元率はカード種類や条件で異なる | dカード利用者、米国株にも興味がある人 |
| 松井証券 | サポートと投信残高ポイント | NISAの日本株・米国株・投信の売買手数料無料、JCBクレカ積立 | 残高ポイントは商品ごとに還元率が異なり、エントリー条件にも注意 | サポートや保有ポイントを重視する人 |
| PayPay証券 | PayPayアプリ内で始めやすい | 100円・100ポイントから投資可能、スマホで完結 | 商品数や本格的な分析機能では大手ネット証券と差がある | 手軽さを最優先する人 |
各社の詳しい特徴を見ていきます。
① 楽天証券|楽天経済圏を使う人に分かりやすい
楽天証券は、楽天カードや楽天ポイントを日常的に使っている人と相性が良い証券会社です。
投資信託の積立は100円から可能で、楽天ポイントを投資信託の購入にも利用できます。楽天カード積立は月100円から10万円まで設定でき、NISAにも対応しています。ポイント還元率はカードや対象ファンドなどの条件によって異なり、最大2%と案内されています。
メリット
- 楽天ポイントを投資に利用できる
- 楽天カードで積立できる
- 100円から投資信託を積み立てられる
- 楽天市場などを利用している人は管理しやすい
- 投資信託だけでなく日本株や米国株も扱える
デメリット
- ポイント還元条件がカードやファンドによって異なる
- 楽天サービスを普段使わない人は魅力が小さくなる
- キャンペーンやポイント制度が変更される可能性がある
向いている人
- 楽天カードを使っている
- 楽天市場を利用している
- 投資信託を少額から始めたい
- ポイントを投資へ回したい
私自身は楽天証券を利用しています。
楽天のサービスに慣れていたことと、少額から毎日積立を設定しやすかったことが選んだ理由です。
② SBI証券|商品数と選択肢を重視する人向け
SBI証券は、投資信託や国内株式、米国株など幅広い商品を利用したい人に向いています。
投資信託は原則として購入時の申込手数料が無料で、一部を除き100円から積み立てられます。Vポイントは1ポイント1円分として、投資信託の積立やスポット購入、国内株式の購入などに利用できます。
三井住友カードによるクレカ積立にも対応していますが、ポイント還元率はカードの種類や年間利用額などの条件で変わります。
メリット
- 商品の選択肢が多い
- 投資信託を100円から始められる
- Vポイントを投資に使える
- 三井住友カードのクレカ積立に対応
- 国内株式や米国株も利用しやすい
デメリット
- サービスや設定項目が多い
- 初心者には管理画面が複雑に感じられることがある
- ポイント還元率の条件を確認する必要がある
向いている人
- Vポイントを貯めている
- 三井住友カードを使っている
- 将来、個別株や米国株にも挑戦したい
- 商品数を重視したい
投資信託だけでなく、将来いろいろな商品を買いたい人にとって、有力な候補です。
③ マネックス証券|dカード利用者や米国株に興味がある人向け
マネックス証券は、dカード積立やdポイントとの連携が特徴です。
dカード積立では、カード種類や条件に応じて最大3.1%のdポイント還元が案内されています。NISAでは日本株、米国株、中国株、投資信託の売買手数料が無料です。
2026年3月には、NISA口座での単元未満株「ワン株」の売却手数料も完全無料化されました。
メリット
- dカードで投資信託を積み立てられる
- dポイントを貯めやすい
- NISAの日本株・米国株・中国株・投信の売買手数料が無料
- 単元未満株を利用しやすい
- 米国株にも力を入れている
デメリット
- 高いポイント還元率にはカード種類や利用条件がある
- dカードを使わない人にはメリットが小さくなる
- 投資信託だけを積み立てる人には機能を持て余す場合がある
向いている人
- dカードを使っている
- dポイントを貯めている
- 将来的に米国株や単元未満株も買いたい
- 投資情報や分析機能も活用したい
④ 松井証券|サポートと投信残高ポイントを重視する人向け
松井証券のNISAでは、日本株、米国株、投資信託の売買手数料が無料です。投資信託の保有残高に応じて、年率最大1%の松井証券ポイントが貯まるサービスもあります。ただし、還元率は保有商品によって大きく異なり、最大還元がすべての商品に適用されるわけではありません。
2025年からJCBカードによるクレカ積立にも対応し、カード種類やショッピング利用額に応じて最大1%のJ-POINTが付与されます。
メリット
- NISAの日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料
- 投信残高ポイントがある
- JCBカードによるクレカ積立に対応
- サポートを重視する初心者にも候補になる
- 貯めたポイントを投資信託の購入などに利用できる
デメリット
- 投信残高ポイントは銘柄によって還元率が違う
- サービスによってエントリーが必要
- JCBカードを使わない人はクレカ積立の恩恵を受けにくい
向いている人
- JCBカードを使っている
- 投資信託を長期保有したい
- 電話などのサポートも重視する
- 保有残高に応じたポイントを重視する
⑤ PayPay証券|手続きの手軽さを最優先したい人向け
PayPay証券の大きな特徴は、PayPayアプリ内のミニアプリから始めやすいことです。
PayPay証券ミニアプリでは、100円または100ポイントから投資でき、100ポイント以上を利用すれば現金を使わずに株式や投資信託を購入できます。NISAにも対応しています。
投資信託の買付手数料は無料ですが、商品によって信託報酬などの保有コストがかかります。
メリット
- PayPayアプリから利用しやすい
- 100円・100ポイントから始められる
- PayPayポイントで実際の投資商品を買える
- スマートフォンで手続きを完結しやすい
- 投資を始める心理的なハードルが低い
デメリット
- 本格的な商品数や分析機能では大手ネット証券に劣る場合がある
- NISA口座は一人一金融機関なので、手軽さだけで決めると後悔する可能性がある
- PayPayを使わない人にはメリットが小さい
向いている人
- PayPayを日常的に使っている
- 口座開設や操作の面倒さが投資を始められない理由になっている
- まずポイントや少額で投資に慣れたい
- スマートフォンだけで簡単に管理したい
初心者には使いこなしにくい「上級者向け証券会社・サービス」の特徴
証券会社には、初心者向けのシンプルなサービスだけでなく、短期売買やデリバティブ取引を行う上級者向けの機能が充実している会社もあります。
機能が多いこと自体は悪いことではありません。
しかし、新NISAで投資信託を積み立てたい初心者にとっては、必要以上に複雑な機能が判断を迷わせる原因になることもあります。
初心者が証券会社を選ぶときは、次のような特徴が強いサービスに注意しましょう
| 上級者向けの特徴 | できること | 初心者が注意したい理由 |
|---|---|---|
| 信用取引が中心 | 保有資金以上の株式を売買できる | 追証が発生し、投資額を超える損失の可能性がある |
| 先物・オプションが充実 | 指数の上昇・下落を予想して取引できる | 証拠金を使うため値動きと損失が大きくなりやすい |
| FX・CFDを一つの画面で取引 | 為替・株価指数・商品などをレバレッジ取引できる | 株式投資とは仕組みが異なり、資金管理が難しい |
| 高機能な取引ツールが中心 | 板情報、チャート、注文条件を細かく設定できる | 機能が多く、積立投資だけしたい人には複雑 |
| 手数料体系が細かい | 取引量や商品ごとにコースを選択できる | 自分の取引方法に合わないと割高になることがある |
| 海外株・外国債券の商品数が多い | 多くの国や通貨の商品を売買できる | 為替、税金、時差、外国市場の知識も必要になる |
| API・自動売買に対応 | プログラムで注文や分析を自動化できる | 誤発注やシステム管理の知識が必要 |
| 短期売買向け情報が多い | デイトレードや相場分析に使える | 長期積立より短期の値動きへ意識が向きやすい |
信用取引が初心者に向きにくい理由
信用取引では、証券会社へ保証金を預けることで、自己資金を上回る金額を取引できます。
少ない資金で大きな利益を狙える一方、損失も大きくなります。
相場の下落などで保証金が不足すると、追加で資金を差し入れる「追証」が発生する場合があります。日本取引所グループも、信用取引では保証金以上の損失を被る可能性があると説明しています。
私自身は、借金や追証の可能性を避けるため、信用取引を利用していません。
初心者が資産形成を始めるなら、まずは現物取引や投資信託から経験を積む方が安心だと思います。
先物・オプションは仕組みを理解してから
先物取引は、証拠金を使って大きな金額を取引できるため、少額の値動きでも利益や損失が大きくなります。
オプション取引も、買い手と売り手でリスクが大きく異なります。オプションの買いでは損失が支払った代金に限定されますが、売りでは損失が非常に大きくなる可能性があります。
これらは、価格変動への備えやヘッジ目的でも使われる取引です。
そのため、危険だから一律に避けるものではありませんが、積立投資を始めたばかりの初心者が、利益の大きさだけを見て始める商品ではありません。
レバレッジ型商品にも注意
レバレッジ型やインバース型の商品は、指数の1日の値動きを数倍にすることを目指します。
ただし、2日以上の期間では指数の単純な2倍や3倍にはならず、相場が上下を繰り返すと価値が減少する場合があります。金融庁も、中長期の資産形成には不向きなことがあるとして注意を呼びかけています。
新NISAで10年、20年と積み立てることが目的なら、まずは低コストで広く分散された投資信託を中心に考える方が分かりやすいでしょう。
上級者向け機能が多い証券会社は悪いわけではない
ここで注意したいのは、上級者向け機能が多い証券会社が悪いわけではないことです。
投資経験を積んだ人にとっては、
- 詳細なチャート分析
- 先物やオプションによるリスク管理
- 海外株への投資
- 高度な注文方法
- 自動売買
などは大きなメリットになります。
ただし、新NISAでS&P500やオルカンを毎月積み立てるだけなら、すべての機能を使う必要はありません。
初心者にとって大切なのは、
機能の多さより、自分が迷わず積立を続けられることです。
初心者向けと上級者向けの違い
| 比較項目 | 初心者向け | 上級者向け |
|---|---|---|
| 主な目的 | 長期積立・資産形成 | 短期売買・高度な運用 |
| 取引商品 | 投資信託・現物株 | 信用・先物・オプション・FXなど |
| 画面 | シンプル | 情報量が多く高機能 |
| 注文方法 | 積立・通常注文中心 | 条件注文・自動売買など |
| リスク | 投資額の範囲に収まりやすい | 投資額以上の損失が出る場合がある |
| 必要な知識 | 基本的な投資知識 | 証拠金・レバレッジ・税金・注文方法 |
| 向いている人 | 初めて資産形成する人 | 経験と明確な取引戦略がある人 |
証券会社を選ぶとき、機能が多いほど優れているように感じるかもしれません。
しかし、初心者が最初に必要なのは、信用取引や先物取引を使える環境ではありません。
- 低コストの投資信託を扱っている
- 少額積立ができる
- 操作方法が分かりやすい
- 自動積立を続けやすい
- 困ったときに確認できるサポートがある
といった基本的な部分です。
まずは新NISAで現物の投資信託を積み立て、値動きや投資の仕組みに慣れる。
そのうえで必要性を感じたときに、個別株や高度な商品を学んでいけば十分だと思います。
最初からすべての機能を使いこなそうとせず、自分の目的に合った証券会社を選びましょう。
結局、初心者はどの証券会社を選べばいい?
証券会社選びで迷ったら、普段使っているサービスから考えると分かりやすいです
| あなたのタイプ | 候補 |
|---|---|
| 楽天カード・楽天市場を使う | 楽天証券 |
| 三井住友カード・Vポイントを使う | SBI証券 |
| dカード・dポイントを使う | マネックス証券 |
| JCBカードやサポートを重視 | 松井証券 |
| PayPayを使い、手軽さを重視 | PayPay証券 |
ただし、ポイント還元率だけで決めるのはおすすめしません。
ポイント制度は将来変更される可能性があります。
最も重要なのは、
- 買いたい商品を扱っているか
- 管理画面を使いやすいと感じるか
- 積立を無理なく続けられるか
- 手数料や信託報酬を理解しているか
- 困ったときにサポートを利用できるか
です。
私のようにS&P500やオルカンを積み立てるだけなら、今回紹介した大手5社で大きく失敗する可能性は低いでしょう。
その中から、自分の生活圏や使いやすさに合う証券会社を選ぶのが現実的です。
投資を始められない理由は「お金がない」だけではない
投資をしていない人に理由を聞くと、
金銭的な余裕がない
と答える人は多いです。
もちろん、生活費に余裕がなければ無理に投資すべきではありません。
しかし、実際には、
- 口座開設が面倒
- マイナンバーの提出が面倒
- どの証券会社を選べばいいか分からない
- S&P500やオルカンの意味が分からない
- 損をするのが怖い
という心理的な理由も大きいと思います。
私自身も、投資を始める前は調べるだけでなかなか行動できませんでした。
完璧に理解してから始めようとすると、次々と新しい言葉が出てきます。
最初からすべてを理解する必要はありません。
まずは、
- 生活防衛資金を残す
- 証券会社を一つ選ぶ
- 低コストの投資信託を確認する
- 月1,000円や5,000円から積み立てる
- 値動きに慣れてから金額を見直す
という順番でも十分です。
私が30代・40代に伝えたいこと
私は祖母の介護を経験して、お金は人生のすべてではないと改めて感じました。
同時に、お金があれば選択肢を増やせることも実感しました。
自分の老後に備えることは、自分だけのためではありません。
将来、家族が仕事や生活を犠牲にして介護しなければならない状況を減らすことにもつながります。
だからといって、現在の生活をすべて我慢して投資する必要はありません。
旅行や家族との時間、趣味も大切です。
資産形成は、今の人生を犠牲にするために行うものではなく、将来の選択肢を増やすために行うものだと思っています。
私は今後も、
- 家計に無理のない金額
- 生活防衛資金を残す
- 低コストの投資信託を選ぶ
- 暴落しても慌てて売らない
- 10年、20年の長期で考える
という方針で積立を続けていきます。
まとめ
2024年12月末時点のNISA口座普及率は、30代が33.8%、40代が30.1%でした。
30代・40代は比較的NISAの利用が進んでいますが、それでも約3人に2人はNISA口座を持っていません。
私が40代で新NISAを始めた理由は、
- 祖母の介護を経験した
- 親の介護と自分の老後を考えるようになった
- 物価高で預金だけでは不安を感じた
- PayPayポイント運用で投資を経験した
- 将来「始めておけばよかった」と後悔したくなかった
からです。
証券会社は、ポイント還元率だけでなく、使いやすさや商品、サポートを比較して選びましょう。
今回紹介した5社は、それぞれ次のような人に向いています。
- 楽天証券:楽天サービスを使う人
- SBI証券:選択肢と商品数を重視する人
- マネックス証券:dカードや米国株を活用したい人
- 松井証券:サポートや投信残高ポイントを重視する人
- PayPay証券:手軽さを最優先したい人
最初から月5万円、10万円を投資する必要はありません。
月1,000円でも、5,000円でも、実際に始めることで投資への理解は深まります。
大切なのは、人と比べることではありません。
自分の家計に合った金額で、無理なく長く続けることです。
私もまだ資産形成の途中です。
将来何が起こるかは誰にも分かりません。
だからこそ、少額でも積立を続け、自分と家族の選択肢を少しずつ増やしていきたいと思っています。
FAQ
30代・40代からNISAを始めても遅くありませんか?
遅くありません。40代でも老後まで15~25年ほど運用できる人は多くいます。短期間で大きく増やそうとせず、無理のない金額を長期間積み立てることが大切です。
NISAは毎月いくらから始めるべきですか?
家計に無理のない金額から始めましょう。月1,000円や5,000円でも構いません。生活防衛資金を確保し、値下がりしても生活に影響しない金額にすることが重要です。
NISA口座は複数の証券会社で持てますか?
NISA口座自体を複数の金融機関へ同時に開設することはできず、同じ年に利用できる金融機関は一つです。金融機関の変更は可能ですが、手続きや時期の条件があります。
初心者には楽天証券とSBI証券のどちらがおすすめですか?
楽天カードや楽天ポイントを使うなら楽天証券、三井住友カードやVポイントを使い、商品数を重視するならSBI証券が候補です。どちらも投資信託を少額から始められるため、普段使うサービスと画面の好みで選んでもよいでしょう。
証券会社が違うとS&P500の運用成績も変わりますか?
同じ投資信託を同じ日に同じ金額購入するなら、証券会社によってファンド自体の運用成績が変わるわけではありません。ただし、ポイント還元、積立方法、取扱商品、サービスの使いやすさには違いがあります。



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